玉野競輪場開設70周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦in広島」(GⅢ)は7日、広島競輪第12Rで決勝戦が行われ、松浦悠士(30=広島・98期)が、最終2センター内を突いて直線を中を伸び切りV。2月の高松競輪70周年記念以来となる今年3回目、通算9回目のGⅢ優勝を決めた。2着は取鳥雄吾、3着には和田健太郎が入った。
落ち着いた並びは山田-小川、太田-取鳥-岩津、黒沢-和田、清水-松浦。後方の清水の上昇でレースが動く。打鐘前の2角で太田が目イチのスパート。取鳥、岩津の岡山勢が続き主導権を握る。黒沢が4番手で清水は6番手、山田は8番手。最終ホームから清水が仕掛け、黒沢が2角から踏み込む。清水は捲れず取鳥が最終バック過ぎに番手捲り。松浦が2センターから内に入り、直線は押し切りを図る取鳥、最内を突く和田をとらえて一気に抜き去った。
「太田君のかかりが凄い中で、清水君があそこまで行ってくれてチャンスメークしてくれました。2日目と決勝戦は自分の中で乗り方、踏み方がバシッと入りました」と納得の表情でレースを振り返った。「これからは練習で追い込んでダービー(5月4~9日、京王閣)優勝が目標です」。地元でGⅢ優勝を果たし、さらなる高みを目指す。
(緒方 泰士)
◆次走 優勝の松浦悠士、2着の取鳥雄吾、3着の和田健太郎はウィナーズカップ(松阪、25~28日)。
松浦 今年記念3V GⅢ玉野記念in広島
2021/3/8